腰痛の大半を占めます。

病気を引き起こしかねない

検査を行うのがふつうです。
薬が臨床の場に出てくる

しかし、進化の過程で機能が複雑になり分担されるようになると、ある行動のときにはこれこれの細胞群がはたらき、別の行動のときには別の細胞群がはたらくというように、担当を決めなければならなくなりました。それを瞬時のうちに無意識で行なっているのが自律神経なのです。
私たちのからだを構成する六〇兆の細胞すべてが自律神経の支配を受けているのです。
交感神経と副交感神経のどちらから発達してきたかと考えると、生存にまず必要なのは、ものを食べ、消化·吸収することですから、その機能を支配している副交感神経から進化したと考えられます。生物が海から上陸して重力に逆らって活発に活動するようになると、そのために運動量を大幅にふやさなければ生きていけなくなりました。生存競争も激しくなります。そこで必要に迫られて発達したのが交感神経です。心とからだと自律神経の密接なつながり私たちが日常を健康に送ることができているのは、この自律神経が必要に応じてはたらいているからです。

医師の助言もありました。

細胞が特殊化することで進化したのです

逆に、自律神経のはたらきがうまくいかなくなると、体調が崩れます。たとえば、集中して仕事をしなければいけないときに血管が開いてのぼせてしまっては、仕事ははかどりません。逆にゆっくり休みたいときに、血管が縮まって血流が悪くなり手足が冷えてしまっては、くつろぐことができなくなります。このような自律神経の不調が生じるのは、おもに悩み、心配などのストレスのためです。心配事があって食欲が落ち、よく眠れなくなることはだれにでも経験があるでしょう。それは心の状態が自律神経を左右し、からだに大きな影響を与えるからです。逆に、ケガをしたり病気になれば気分も落ち込んでしまいますからだの状態も心に大きな影響を与えます。
このように、心とからだをつなぐのが自律神経なのです。
免疫システムを担っている白血球との関係です。
そして、そのカギを握っているのが、自律神経と体内のさまざまな細胞が自律神経の支配を受けていることは、かで白血球の存在だけが抜け落ちていたのです。
これまでにもわかっていたのですが、そのなたとえば消化器官や心臓などのように固定している細胞は、神経末端でつながっているので自律神経支配だとすぐにわかったのですが、血液のように体内を流れる細胞は、そのような支配から自由になっているのではないかと思われていました。

免疫の機能に関係するHLA

しかし、白血球もその例外ではなかったのです。一九九六年に、うメカニズムを、私は同僚の福田稔先生とともに突き止めました。
白血球が自律神経の支配を受けているといある日、福田先生が私を訪ねてきて、晴れた日つまり気圧が高い日ほど虫垂炎の患者さんがふえている。気圧と何か関係があるのではないかと共同研究をもちかけてきたことがきっかけでした。私はそれ以前に、白血球の日内リズムを研究していたことから、晴れた日と天気の悪い日では、自律神経の影響で白血球の分布も変われば、病気の内容も変わるのではないかとピンときたのです。つまり、すぐに顆粒球のことを浮かべたのです。というのは、腹痛を訴える患者さんの血液を調べて白血球中の顆粒球がふえていたら、虫垂炎を疑うのが常識だったからです。
ガンに侵された部分を切除

薬をやめると頭がスッキリ

顆粒球はすでに説明したように、体内に侵入した細菌を食べて分解し、その戦いで死んで結果的に膿となります。顆粒球は細菌処理をするのに活性酸素を使いますが、死ぬときには大量の活性酸素を放出します。この活性酸素が組織や細胞を破壊します。それが虫垂炎を引き起こす可能性もあると考えられてましたそこで実際に、白血球と気圧の関係を調べてみました。そこでわかってきたのは、気圧が高いときには顆粒球が多くリンパ球が少なくなり、気圧が低いときにはその逆になるということです。つまり、高気圧で天気がいい日は顆粒球の割合が高く、低気圧で天気が悪いときにはリンパ球が高くなるのです。さらに脈拍を調べてみると、高気圧のときには脈拍が速く、低気圧のときには遅くなることがわかりました。
高気圧とは空気の量が多くなることであり、空気の量が多くなれば当然、酸素も多くなります。そこで高気圧のときには、人が体内に取り入れる酸素の量も多くなります。そのため晴れた日には、人は活動的になり交感神経優位になって脈拍や呼吸数もふえます。さらに白血球の顆粒球の数がふえることになり、過剰な活性酸素によって組織が障害を受けやすくなるわけです。

治療しましょう◎
ストレスも大きくなります。

治療法が開発できるとは限らない

認知症の末期でした。それが、晴れた日に虫垂炎が多くなるという因果関係で白血球が自律神経と連動してはたらくもう一つの根拠は、顆粒球がアドレナリン受容体をもっていて、リンパ球がアセチルコリン受容体をもっているということです。私たちの研究以前にも、顆粒球がアドレナリン受容体をもっている、リンパ球がアセチルコリン受容体をもっていることを主張する論文は、個別にいくつか出ていました。私たちは、そのことをセットにして証明し再確認したのです。
先ほどお話ししたように、交感神経はアドレナリンやノルアドレナリンを分泌して器官を動かすのですからその対象にはアドレナリン受容体が、副交感神経の対象器官にはアセチルコリン受容体があるわけです。です。から、アドレナリン受容体をもっている顆粒球は交感神経支配にあり、アセチルコリン受容体をもっているンパ球は副交感神経支配にあることが明確になったわけです。

医師の助言もありました。

ガンになりやすい

私が東北大学の学生だったころに指導を受けた斎藤章先生が、生物学二進法
に基本概念を発表されていたことも、私たちの研究を勇気づけてくれましたという論文のなかで、すでこうして高気圧と虫垂炎の関係を端緒にして、自律神経と白血球の関係が明らかになり、自律神経のはたらきを変化させ、その自律神経の乱れがさまざまな病気をもたらすという、心とからだの密接な関係が証明されてきたのです。さらにストレスが自律神経を介した年をとると病気になりやすいメカニズムいかがでしょうか。ここまでのお話で、交感神経が優位になると顆粒球がふえて、副交感神経が優位になるとリンパ球がふえるメカニズムについては、ご理解いただけたと思います。ですから、自律神経のバランスの乱れが免疫力の低下を招き、それが病気の原因になるといえます。すでにお話ししてきたように、ハードな仕事が続いたり、強いストレスを受けると交感神経が過剰にはたらきつづけることになります。体内ではアドレナリンが分泌され、それにともなって心拍数が多くな盛んに活動して血管は収縮している状態です。その状態があまりにも長く続くと、動脈硬化が進行し、慢性的な高血圧になります。
しかもアドレナリンは、白血球のなかでもアドレナ、リン受容体をもっている顆粒球のはたらきを盛んにするので、顆粒球がふえてリンパ球が減少することになります。顆粒球がふえすぎると、細菌だけでなく体内の有益な常在菌まで攻撃しはじめ、化膿性の炎症を引き起こします。