予防を考え

症状が出ることもあります

健康な人でも体の機能は低下します。
泣いたり、笑ったりすることは副交感反射で、それまで交感神経緊張状態にあったのを、一気に副交感神経優位にもっていく作用なのです。人間はそうやってバランスをとっているわけです。
悲しいときに我慢に我慢を重ねて泣くことができないと、病気へといたる悪い流れです。
交感神経の緊張状態から逃れることができません。
ですから、たとえ大きな悲しみに見舞われても、泣いて吹っ切ることができる人は、病気になりません。しかし、吹っ切れないで悲しみに沈んでしまうと、生きるエネルギーはどんどん落ちることになります。すると白血球全体の数も減ることになります。その人のからだの状態は白血球にも左右されますから、ますます悪循環です。
元気でハツラツとしていれば、白血球の数も保てるわけです。
鈍感な人はかえって長生きできない?
では、ストレスを感じやすい人のほうが短命で、単純にもいえません。
ストレスに鈍感な人のほうが長生きなのかといえば、そうおびやもともと生物は生命が脅かされるような危険に遭えば、ストレスを感じて、その危険や不安を乗り越えようとするようにできているのです。アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されるのは、それに対処するためです。ですから、これらの分泌は短時間です。一時的に激しい怒りが湧いて頭にカッと血が上るようなことがあっても、せいぜい三十分程度なのです。

来る日も来る日も怒ってばかりいたら、血圧も上がって、心臓に大きな負担をかけるのは間違といっても、いありませんまた、もう一方のコルチゾールが分泌されるほうの回路は、継続的なストレスを受けることで動きます。ストレスを感じたときの最初の反応はアドレナリンやノルアドレナリンの分泌、ついでコルチゾールの分泌という順番になります。これもコルチゾールを分泌してストレスを和らげようとするからだの防衛反応なわけです。が出つづけて過剰になれば、血圧を上げて動脈硬化の原因ともなり、免疫力を落とすことになります。まったくストレスのない生活など、現代社会では考えられません。家から一歩も出ずにひきこもって、仕事もせず、だれとも接触せず、ゲームなど自分の好きなことだけをして過ごし、食事の支度も家族にしてもらうような生活であれば、たしかに、いわゆるストレスは少ないでしょう。また、経済的な心配もなく悠々自適なリタイア生活ができれば、ストレスは少ないかもしれません。
しかし、たとえそのような生活であっても、抱えることになるはずです。

症状が出てくる。

最低限度の人間関係はつきまとうので、それなりのストレスはストレスを感じても、それを持続させずに、その場で受け流していくことができれば、健康を損なうようなことも、免疫力を落とすこともないのです。ですから、ストレスに敏感な人が、早めに危険を察知できたからこそ健康に長生きできることもありますし、逆にストレスに鈍感なばかりにからだの異変に気づかないまま病気になったり命を落とすこともあるでしょう。
重いうつ病になりやすい性格交感神経が優位な人なのです。
副交感神経が優位な人です。
逆に一般的に、ストレスをはね返すような多少鈍感で精神的に強い人は、何かあるとすぐに落ち込んでしまうような敏感でストレスに弱い人は、私は、もともと副交感神経が優位な慎重派で、ストレスを感じやすいタイプです。いまでこそストレスをうまく受け流せるようになりましたが、以前は何かトラブルがあると、すぐにカッとして血圧が高くなったり夜間、頻繁にトイレに駆け込むこともありました。
神経質な人は、たしかにちょっとしたことで傷つきやすいものです。それだけストレスに弱いといえます。このタイプの人は、日ごろからあまり元気がなく、うつうつとした気分でいるほうが多いのです。
ですから、うつ病になる人は神経質なタイプに多いと思われるかもしれません。
たしかに、おとなしく神経質な人は、日ごろから自分の感情を抑えているので、それが高じてうつ病になったりすることがあります。しかし、このタイプはもともとが元気のいい躁状態はあまりなく、うつな状態がふつうなので、うつ病になっても、それほど重いものにならないケースが意外と多いのです。
重いうつ病になる人は、ふだんは意外に自信過剰な人で、躁とうつの揺れが激しいタイプです。
うつ病タイプです。そういう人は日ごろは明るく、仕事をバリバリと精力的にこなしていますが、に傷つくと大きく落ち込んでしまいます。
いわゆる躁何かの拍子たとえば、信頼する人に裏切られたと感じたときには、相手を許せなくなって強く恨みます。
つ状態になると、日ごろの態度とは対照的に、それだけ重いものになりがちです。
ですから、う性格については、もって生まれた遺伝的な気質と、生まれ育った気候風土なども関係すると思われます。
環境要因による後天的な性格が半々というのが定説です。
私が以前に住んでいた仙台の人は、日ごろは元気のいい躁うつタイプが多く、いま住んでいる新潟の人はおとなしいうつタイプの人が多いようです。前者は、太平洋側で冬でも晴れる高気圧の日が多く、日常的に交感神経が優位な状態になることが考えられます。それに対して、新潟は日本海側で冬は晴れる日が少なく、その気候を反映してか、どちらかといえばおとなしくて我慢強く育ちます。

 

ホルモンを手に使い

こちらは副交感神経が優位な状態といえるでしょう。
主観的かもしれませんが、私が仙台で研究生活をしていたときに教えていた学生たちは、ちょっときついことがあると、すぐに音を上げたものです。明るいのですがところが新潟に来てからは、学生たちは文句や愚痴もいわずに我慢強く黙々と勉強します。そこで「彼は頑張っているから、将来は自分の後継者に」と期待して、どんどん仕事を与えたりすると、「きついから、すこし仕事を減らしてください」と不平や愚痴をこぼすこともなく、あるとき突然、黙って辞めてしまうことが何度かありました。「そんなにたいへんだったのなら、早く気がついてやればよかった。あと1年頑張れば学位が取れたのに」と残念な思いをしたものです。
こうなると、どちらの性格がいいとか悪いとか、一概にはいえません。あくまでも私の経験した範囲のことではありますが、やはり気候風土も性格に影響すると感じますし、指導する側としては、人それぞれ性格が違うのだから、その人の性格に合うように指導しなければいけないと思いを新たにします。
ですから、自分の性格や周囲の人の性格を理解したうえで、その長所も欠点も知っておきたいものです。もともと明るくて楽観的な人のほうが、ストレスに敏感ではないので、クヨクヨすることも少なく、たしかしかし、に生きやすいでしょう。
込む危険があります。その楽観性が鈍感さや軽率さに結びつくと、思いも寄らぬ失敗やワナに落ちおとなしくて悲観的な人は、いつもストレスに悩まされるかもしれません。しかし、その悲観性が慎重な行動となって現われ、要らざる危険を冒さずに、安全に生きることができることだってあるわけです。その人の性格に応じて、ストレスに対処する方法は違うはずです。
いつも笑顔が病気にならない秘訣たいていの人は、日ごろ交感神経を緊張させる生活を送っているので、きちんと寝る、休む、リラックスする、あるいは、程よくおいしいものを食べ、適度のアルコールを楽しむといったように、副交感神経をはたらかせてリラックス系のホルモンが多く分泌され、リンパ球が活発に活動できる状態を意識することが必要です。食べることが好きで、無理せずにマイペースで生きていて、ほとんど怒ることがないような人は、副交感神経のはたらきがよくリラックス系のホルモンが分泌されやすいので、肌の色艶もよく、色白のぽっちゃりタイブが多いものです。

治療生活面では肥満解消も大切です。
こういう人は比較的長寿です。
たとえば、帯津三敬病院川越市の名誉院長である帯津良一先生は、そういうタイプです。帯津さんは肉が大好物で、昼間からよくカツ丼を食べ、酒好きで毎晩ビールを飲み、しばしばステーキを平らげる生活を送られているようです。六十歳を超えても太り気味ですが、いたって健康にされています。病院経営や診察などかなり精力的に仕事をしなければならないので、活力を補うためには、それだけ食べなければやっていけないということなのでしょう。
帯津さんは、いつもニコニコと穏やかで、怒ったりすることがほとんどありません。帯津さんには医療に対する独自の考えがあり、宇宙の摂理に従って生きているという感覚があるのでしょう。治療には気功も取り入れ、みずからも実践しています。ですから帯津さんは、怒ったり慌てたりすることもないし、精神がとても安定しています。ストレスをすべていなしてしまえる人間力に満ちあふれているのです。
攻撃的で脂ぎっていて筋肉質の人は、無理を重ねていて、活性酸素がふえて酸化が進みやすいので、色黒になります。
と、高血圧、高血糖になケースが多いのはこのためです。いつも興奮状態にあります。酸素の消費量が多くつねに興奮系のホルモンが分泌された状態が続く糖尿病や心臓疾患になるいずれは生活習慣病につながります。
働きすぎの人が、たとえがんになっても、そのことを嘆き悲しみ、「なぜ自分だけがこんな目に」
くなると、自律神経とホルモンの関係からも悪い流れに入ってしまいます。
と怒りの感情を制御できなむしろ、がんにかかったおかげで生活習慣を変えられると感謝するくらいの気持ちで前向きに生きていくことによって、ホルモンの作用も変わってきて、がんが退縮することだってあるのです。
同じ体験をしても、そのストレスをうまく受け流すことがいかに大事なことかおわかりになると思います。怒りすぎず、抑圧しすぎず、心をおおらかにして人生を愉しむことが、健康を保ち長生きする秘訣なのです。

からだの声を聞く力

感性を失ってしまっているから病気になる私たち現代人は、知識万能、科学万能に毒されて、病気になっているように思えてなりません自分のからだや心についての感性を失ってしまった結果突発事故に遭ってケガをしたり、流行病にかかるのは防ぎようがありません。

 

治療は終了です。

夜遅くまで起きていれば、朝は眠たい状態で無理して起きなければなりません。まだ副交感神経が優位でボーッとしていて、食欲もないので朝食が食べられず、一日のスタートが悪くなります。慢性的に睡眠時間が足りないので、からだがシャキッとしないまま一日を送ることになります。そんな生活を続けていれば、からだのもっとも弱い部分が悲鳴を上げて、何らかの病気になるのは当たり前なのです。二十代の若い人でも、病気になりやすいのは夜のアルバイトをしている人に多いのです。最近、二十代で精巣がんになった人たちから相次いで電話相談を受けましたが、彼らはコンビニや深夜営業のファミレスなどで徹夜のアルバイトをしていて、完全に昼夜逆転の生活を送っていました。
くりかえしますが、現代人のもっとも危険な生き方は夜ふかしです。
その夜ふかしが、パソコンやコンピュータゲームに長時間向かっていることによるとしたら、なおさら病気になる危険が大きくなります。そのような生活を続けていること自体が、すでに人間本来の感性を失っている証拠です。肌荒れや便秘はからだの悲鳴無理をしていると、必ず体調に表われてきます。肌が荒れて色艶が悪くなります。女性だけでなく、男性でもそうです。男性の場合には、髭剃りの跡が化膿するといったかたちで出てきたりもします。健康な肌であれば髭を剃っても傷つきませんひげそ吹き出物ができるのも体調が悪い証拠です。それをくりかえしていると膿が出て、治っても瘢痕がアバタになって残ったりします。また下痢気味だったり、便秘気味だったり、胃腸の調子も悪くなります。
つまり、体調を見るうえでは、まず顔色や肌の色艶、あるいは胃腸の調子に注意すればよいのです。
が、自分の体調に無関心な人が多く、現代人は自分のからだの声にあまりにも鈍感になっています。
ところからだがもともと丈夫な人なら、多少は無理をしても、なんとか病気にならずにすむかもしれませんが、弱い人はその無理が大きな病気を引き起こすことにもなりかねません。肌荒れくらい、たいしたことはないと無視して、それまでと同じような生活を続けていると、いずれ大病になる危険性も増すのです。

症状·抗

医師に相談に行こうと決めました。いま、もっとも死亡率の高い病気はがんや心臓疾患、脳卒中などの血管障害です。しかし、高血圧や糖尿病、あるいはがんも含めた生活習慣病は、からだの声を聞かずに、自分を痛めるまで酷使した結果なのです。自分のからだの声に鈍感になっているから病気を招いてしまっているのです。
からだの調子が悪くなっても、そのまま働きすぎの生活を続けているのは、カンが悪いとしかいいようがぁりません。そんなことをいわれても、無理せざるをえないとの反論が聞こえてきそうですね。たしかにそんな生活を押しつけているのが社会であるならば、社会全体のカンが悪くなっているということなのでしょう。しかし、働きすぎるうえに、自分でさらにからだを痛めつける生活をしているのが多くの人たちなのです。前のページでもふれましたが、ことに夜ふかしは非常にからだに悪いことです。夜ふかしが現代人の万病の元になっているといっていいほどです。
遅くまで仕事をして、なおかつ家に帰ってもパソコンでインターネットをしたり、コンピュータゲームをしたりの毎日は、それが会社でのストレスを解消するためというには、あまりにもお粗末です。
いま日本は、世界一照明が明るい国なのです。アメリカの家庭では、スタンドで明かりをとっています。日本でも、ホテルなどはアメリカナイズされていて、部屋はスタンド照明だけで薄暗いものです。日本の家屋は照明が明るいので、そのせいもあってか、みんな自然に夜ふかしになって、十二時を過ぎても起きているパターンになっています。


医師に相談に行こうと決めました。 神経です。 神経です。