細胞によって毎日少しずつつくられてもいるそして

薬は出されます

ストレスを長く抱えることになる近所の病院はもちろんのこと、大病院にも、待合室ではお年寄りの姿ばかりが目につきます。高齢者にとっては、健康が第一の関心事になります。しかも、現役時代のように会社に行くわけでも忙しいわけでもなく、病院に行く自由な時間もあるので、ちょっと調子が悪いとすぐに医者に行くのでしょう。薬をもらえば安心するのです。
しかし、薬というのは根本的に病気を治すわけではなく、熱があったら熱を下げる、止めるというように、基本的には症状を緩和させる効果だけなのです。痛みがあったら痛みを同じ薬であっても、若くて元気がある人が飲むのと、からだの弱った高齢者が飲むのとでは、からだへの負担がまったく違います。高齢者にとっては、薬自体が大きな負担になるのです。あまりにも腫れがひどい痛みがひどいといったケースでは、仕方なく1、三日飲んでもいい薬はありますが、慢性的に飲んでいい薬などというものはありませんところが、日本の医療では高齢者になればなるほど薬を処方しています。
血圧を下げる薬、コレステロール値を下げる薬、腰痛の薬、糖尿病の薬、痛み止め、さらにはそれに付随して胃腸薬などさまざまな薬をもらって、高齢者は毎食後それらを飲むのです。
しかし、高齢者が飲んでいい薬は1種類もないどころか、薬は毒なのです。薬を飲んでいると調子が悪くなることがありますが、それを副作用と考えてはダメなのです。副作用というと、よい効果主作用もあるように思いますが、そんなものはほとんどないのです。薬をいっさいやめる覚悟をもつ血圧が高いと、動脈硬化の危険があるということで、すぐに血圧を下げる薬や血液が凝固しないようにする薬を処方されます。そして、一度そのような薬を飲みはじめると、医者からはずっと飲みつづけなければいけないといわれます。患者さんは医者にいわれたとおりにするでしょう。
老化のメカニズムを解明
健康な様子で退院してきました。症状が続く場合

医学上はあってもよさそうな話なんですか。

病気の再発

薬を飲めば、たしかに血圧は一定レベルに下がりますが、それ以降、薬で無理やり血圧を下げつづけることになります。一時的に血圧を下げた時点で、それまでの生活を変えればいいのですが、薬を飲んで血圧が下がったことに安心して、それまでと同じ生活を続けるでしょう。それではいつまで経っても、からだは狂った状態のままでたとえば、なぜ血液が凝固しやすくなっているかといえば、からだがその時点の体調に合わせて調節しているからです。夜ふかしが続いていたり、心配事が重なったりして交感神経が緊張状態にあると、それだけからだじゅうに酸素も運ばなければならないし、ケガをしたときと同様に血小板もふやすのです。そのために血圧も高くなり、血液も固まりやすくなります。つまり、高血圧は交感神経の緊張状態が続いていることが引き金になっているのです。自分の生き方がそういう血液の流れをつくったのです。
無理していたとか、継続して強いストレスがあったとか、食べすぎで肥満になって心臓に負担をかけたといった原因が必ずあるはずです。からだはそれに適応するために、必要があって高血圧にしているのです。
もちろん、その状態が長く続けば血流が悪くなり、動脈硬化や脳梗塞などを引き起こす危険が高くなります。それを防ぐために薬を飲むわけですが、しかし、そこにいたった根本原因を見なおすことなく、からだが悪いとばかりに薬で血液が固まらないようにしているだけでは、病気はいっこうに治りません。からだの維持に必要な血圧が得られなくなり、血流の低下のため体調がすぐれず、いずれは破綻をきたすことにもなりかねないのです。あるいは、睡眠導入剤を飲めば、無理にでも眠ることはできます。コレステロール値を下げる薬を飲めば無理やりコレステロール値を下げることはできるでしょう。しかし、それは狂った状態を恒常化するだけです。

症状として出る。

そんな状態にすること自体が悪いのだという感覚をもたないといけないのです。
薬を飲む対症療法では、根本的に病気は治らないのです。
あっという間に病人はいなくなります。
もし薬で動脈硬化を治せるのならば、この世から薬を常用しているとしたら、いますぐ全部やめたほうがいいのです。実際、私の本を読んで薬をやめる年配の方も多いのですが、そうした方たちからは、悪いところがなくなった、体調がよくなったという話をよく聞きます。
私の母親も、七八年前のことですが、からだのあちこちの調子が悪く、当時、病院から出された薬を高種類も飲んでいました。それでも調子が悪い状態が続いていました。そこで私は、それらの薬を飲むことをいっさいやめさせたのです。それ以来、体調もよくなり、いまは悪いところがないようです。
もちろん、薬をやめても、それまでと同じような生活をしているというのでは困ります。ふりかえってみれば、働きすぎ、精神的な強いストレス、飲みすぎ·食べすぎなど、病気にいたるさまざまな原因が見つかるはずです。まずはそうした生活を変えることが必要であり、それこそが病気を治すことになるのです。問題の根本は、そのようになるまでの生き方なのです。ほんとうに病気と戦うつもりなら、いまからでも生き方を変えなければいけません。
細胞によって毎日少しずつつくられてもいるそして

病気に早く気づくためのポイント

どんな薬よりも、バランスのとれたおいしい食事をとる、規則的な生活を心がける、からだを動かすといったことが健康には大切だと自覚をもってほしいのです。
なぜ処方される薬がどんどんふえるのかたとえば狭心症は、心臓の筋肉である心筋に酸素を供給している冠動脈の収縮による一過性の虚血のために胸痛·胸部圧迫感などの症状を引き起こすものです。そこで医者は血管を広げる薬を処方します。しかも狭心症があると、ほかの病気も併発するので、そちらの病気を抑える薬も出すことになります。このようにして一つの病気になると、基本的に1種類の薬は一つの症状に対応するだけですから、がふえていき、しまいには10種類近くになったりするのです。
次々と薬私が相談を受けたある人は、狭心症、腎炎、高血圧、胃潰瘍、そして腎臓がんまで患っていました。
そのために、それぞれに対処する薬と、眠れないというので睡眠薬と抗不安剤、さらには、いろいろな薬を飲んで胃が荒れるので胃薬まで飲んでいました。狭心症だけなら二、三種類ですむのですが、結局その人の場合には一五種類ぐらいの薬を飲んでいたことになります。もともと狭心症になったのは、無理をして心臓に負担がかかったためです。それでも延々ときつい仕事を続ければ腎臓にも負担がかかり、腎炎(腎臓は血液を濾過して尿をつくる器官ですが、このはたらきが阻害されて、むくみや尿の異常、高血圧などの症状が出ます)になったりします。すると高血圧をともないます。この人の場合には、さらに胃潰瘍、腎臓がんにもなってしまったわけです。ろかこれは、薬に頼ったばかりに起きる1連の流れなのです。症状を抑えることだけにとらわれるから、「この症状が出たからこの薬、この病気が出たらあの薬」と、薬の種類がどんどんふえていきます。
生活習慣病などの疾患に陥りやすい

健康寿命を終えてしまいます。

すると薬を処理するために肝臓や腎臓に負担がかかるので、どんどん体調が悪くなります健康な人でも一五種類も薬を飲んでいたら、それだけでからだは参ってしまいます。
慢性病は病院では決して治せないすべての薬をやめたほうがいい、病院もできるだけ行かないほうがいいといわれても、みなさんそれで大丈夫なのかな?と心配になると思います。どこか調子が悪くなれば、どうしたってやはり病院に行きたくなることでしょう。
そして、どうせ診てもらうならば、できるだけ設備の整った大病院に、ということになりがちです。大学病院などのように、その地域の権威の象徴である医療機関を選びたくなりますね。そういう人は「自分にはあの病院がふさわしい」と勝手に選んでいるわけで、権威志向の強い人です。しかし、実際に大学病院のように大病院に行けばおわかりになるでしょうが、いまは患者さんと対面して、話をよく聞いて診察してくれる医者はごくまれです。ほとんどが、患者の顔を見ずにながら話をする医者ばかりです。そして、マニュアルに従って薬を処方するだけです。
ソコンのデータを見外科なら手術、整形外科なら手術やリハビリなどと治療の広がりはありますが、内科の治療にいたってはほとんどが薬を使うだけです。医者にはそれほど選択肢がないのです。患者さんのほうが利口になって、自分の身の危険に敏感になる必要があるのです。自分のからだのことをすべて医者まかせ、薬まかせにしがちなのところが大病院志向の人は、です。権威に弱く、病院に行けばどうしても薬は出されますから、本来は病院に行かないのがいちばんいいのです。しかし、それでは不安があるでしょうから、行っても診察だけしてもらい、薬を出されたら、「薬が合わないのでちょっと減らしてください」とかちょっと休みますと、自分でやめるようにする覚悟が大切です。
DNA変異説

検査·診断ㄨ線

いまは検査機器の進歩が著しいので、医者にその機器をきちんと読み取る技術さえあれば、現在、自分のからだがどのような状態なのか、どんな病気なのかという診断はかなり正確にわかります。ですから、病院に行くのは検査をしてもらって、自分のからだの状態を知るためと割り切るべきです。そこで薬を処方してもらって、それを飲めば治ると思うのは間違いなのです。私は、基本的に病院に行くのは、ケガをしたときの応急手当てをしてもらう場合や、急性感染症の救急処置だけでいいと考えています。応急手当てならマニュアルどおりでいいのですから、病院で対応できるのです。
しかし、慢性病については、いまの医療ではどうにもならないのが現実です。薬で慢性病を治そうとすること自体がどだい無理な話だと理解してください。
日常的に使う薬も要注意これまでお話ししてきたように、薬はできるかぎり使わないですめば、それがいちばんいいわけです。
しかし、私たちは日常的に薬を使う生活に慣れてしまっています。風邪薬や鎮痛剤などは薬局で買って気軽に使っているでしょう。
しかし日常的な薬として、まず使ってはいけないのは消炎鎮痛剤解熱鎮痛剤·抗炎症剤です。消炎鎮痛剤がよくないのは、血管を閉じて血流を止める作用があるからです。痛みは血管拡張物質によって生じますが鎮痛剤は血流を止めることで血管を閉ざすように作用するので、その場の痛みはたしかに止まります。しかし血流が止まるとリンパ球や組織を再生させるための物質も回りにくくなり、患部が治癒されません。消炎鎮痛剤で一時的に痛みが収まっても患部は治っていないので、薬の効果が切れればまた痛みが出るのです。